全羅南道(康津郡 )

ポグムジャリは康津タルピッ韓屋村に位置する静かで心地の良い韓屋の宿だ。館主は約40年間の会社勤めを終える頃、故郷に帰って庭が広い家を建てて暮らしたいという夢を抱いた。そうしてマンション生活を後にして、故郷の土をならし、木で骨組みを立てて、瓦の屋根を載せた。都市で忙しく暮らす娘と孫たち、康津に訪れた旅行客にゆっくり休める場所になって欲しいという気持ちで、宿の名前は「ポグムジャリ(棲家)」と名付けた。 コの字型の韓屋は、二つの部屋を備えている。一つはヒノキで囲んだオンドル部屋で、かまどに火を焚いて暖房をする。ヌマル部屋は外のヌマル(高床式の間)と東屋につながる別途の戸が付いている。庭の真中に置かれた東屋に座っていると、月出山の稜線と茶畑の青々しさが一望できる。宿泊初日にはお茶と果物などの簡単な茶菓が出され、家庭菜園の野菜を使った無料朝食には南道の手作りの味が滲んでいる。


慶尚北道(奉化郡 )

慶北奉化郡春陽面にある権進士宅は、かつての風情が色濃く漂う故宅を体験できる宿だ。権進士宅は朝鮮時代の学者、省菴・権喆淵(クォン・チョリョン)の号を取って「省菴故宅」と呼ばれる。建てられてから130年になる建物で、元々は隣村にあったが1880年に今の場所へ移された。春陽木(金剛松)で建てられ、母屋56間、離れ屋3間、門屋9間で構成された豪勢な故宅だ。 権進士宅のソスル大門を通って庭に入っていくと、広々と横に伸びたサランチェが真っ先に目に入る。左側には勉強をするために建てられたこぢんまりとした書室が位置するが、今は「新サランバン」と呼ばれている。権進士宅で客室として使っているのは全部で4室だ。最大5人が泊まれる大きさの大サランバンと小サランバン、4人が泊まれる新サランバン、2人が泊まれる中部屋がある。大サランバンを除いてはすべて薪を焚くオンドル部屋だ。古い建物なので客室の中にシャワー室やトイレが付いていない構造だが、新サランバンは改装をしているので中にユニットバスがある。客室内での調理は不可で、朝食は有料で提供される。ただし、事前予約が必要だ。 権進士宅の近隣には遺跡地や故宅、五日市など、見どころ満載だ。奉化・西洞里東西三層石塔(宝物)、晩山故宅(国家民俗文化財)、四未亭渓谷、覚華山、九馬渓谷などが近くにある。春陽場(五日市)は毎月4日と9日に開かれる。


全羅南道(莞島郡 )

コナーレジデンスホテルは、莞島公営バスターミナルより徒歩8分、莞島港より車で5分の距離にあるレジデンスホテルである。このホテルのメリットは、客室内にほぼ全ての利便施設が揃えられていること。IHクッキングヒーターと電子レンジがあるのでちょっとした調理はもちろん、洗濯機や空気洗浄機など充実した設備で自宅にいるような安らぎを体感できる。 ベッドルームとキッチン、バスルームを兼ねたワンルーム型の客室は、スタンダード(Standard)のフラット(General)とメゾネット(Multiple Layer)、デラックス(Deluxe)のフラットとメゾネット、スイート(Sweet)のメゾネットとロイヤル(Royal)のメゾネットまで、全6タイプの客室で構成される。客室の広さや構成は少しずつ異なるが、白い壁に木材家具を配置することでシンプルな雰囲気を演出した。スーパーシングルの2段ベッドが配置されたスタンダード・フラットタイプの206号室を除き、全ての客室にはダブルベッドが配置されている。また、スイート・メゾネットタイプとロイヤル・メゾネットタイプのリビングには、ふかふかなビーンバッグが配置されている。ホテルの1階にある「コナー179 カフェ&デザート」では、プレミアム生豆を使ったコーヒーと甘いスイーツを楽しめる。


慶尚北道(亀尾市 )

亀尾市仁同洞の繁華街の中心地に位置するラマダバイウィンダムクミホテルは、世界的なホテルチェーンであるウィンダムホテル&リゾートが運営する高級ホテルだ。亀尾にある唯一のグローバルチェーンホテルであり、亀尾市最大規模の213室の客室を保有するホテルだ。亀尾国家産業団地やKTX駅からも近く、出張客が主に利用するビジネスホテルである。ハイレベルのサービスをリーズナブルな価格で利用できるというメリットのお陰で、亀尾への旅行客やホテルバカンスを楽しむ地域住民からも人気が高い。シーズンごとに様々なプロモーション商品を出している。 ラマダバイウィンダムクミホテルは、地下駐車場を含む地上14階規模の建物にスイートルーム36室を含め、全部で213室の客室を有する。客室のタイプにはスタンダード、ハリウッド、ファミリー、デラックス、コーナースイート、ビジネススイートなどがある。ホテル2階には80席規模のレストラン「THE SEASONS」とビジネスミーティング、セミナー、宴会が可能な4つのカンファレンスルームが位置する。運動施設であるフィットネスセンターとコインランドリーは3階にある。1階のロビーにはビジネスセンターとカフェ、コンビニなどがある。景色を観賞しながらカクテルが楽しめる「THE LOUNGE URBAN」は14階に位置する。 ラマダバイウィンダムクミホテルは、防疫のために出入口にサーモグラフィーカメラを設置し、至る所に手指消毒剤を配置している。また、全施設に持続的に防疫・消毒を実施している。


忠清南道(泰安郡 )

別宮は忠南・泰安半島の北東端の海を望んで立ち並ぶ大規模の韓屋ペンション団地だ。12室の客室を備えた韓屋の瓦屋根が並ぶ姿は、まるで宮殿やドラマの撮影セットを連想させる。別宮の韓屋は垂木、柱、桁、梁、床などの韓屋の骨組みを建て、黄土と藁を使って壁と屋根、内部の床を塗って、昔の方法のまま建てた伝統韓屋だ。オンドル部屋に寝そべると時間を遡って朝鮮時代を旅しているような気分が満喫できる。 別宮には12室の韓屋客室が用意されている。2人用客室が全部で8つ、4人用客室が3つ、7人用の団体客室が1つだ。ほとんどがオンドル部屋だが、宝瓶宮と天秤宮はベッドが置かれた客室だ。金牛宮と天蝎宮、人馬宮は室内の階段を上れば寝室スペースがある独特なメゾネットタイプになっている。天秤宮と天蝎宮、人馬宮、磨羯宮はドアを開ければ出られるテラスを備えている。伝統を残した韓屋だが、中にバストイレとキッチンが付いているので便利だ。キッチンには電気炊飯器と冷蔵庫、キッチン用品が備えられており、調理が可能だ。 付属施設も充実している。ペンションの中にある東屋モダム亭ではお茶一杯を楽しむことができて、海辺の散策路はいつ歩いても爽やかさがいっぱいだ。開かれた海のすぐ前にある屋外プールは魅力満点だ。屋外バーベキュー場からも素晴らしい海の景色が観賞できる。ペンションのすぐ前の海は、宿泊客のみが利用できるプライベートビーチだ。引き潮で現れた干潟で二枚貝や巻き貝を獲ることができる。ペンションに潮干狩りのための道具が用意されている。 別宮周辺の観光地には、車で3分距離に梶の木村海水浴場、30分距離に広々とした白砂浜の万里浦海水浴場がある。刺身店通りがある万垈港も近い。ハーブティーが有名なファームカミレ・ハーブ農園もおすすめだ。


全羅南道(長城郡 )

ステイ黄龍は、黄龍江に面する和やかな雰囲気の韓屋ペンションである。低めの石垣に囲まれた韓屋は、別棟と本棟に分けられ、広々とした芝生の庭には花木を植えて趣を添えている。 ステイ黄龍の客室は、6人向けの「黄龍」と2人向けの「別棟1」、「別棟2」、「床の間」で構成されている。韓屋の風情はそのまま活かしつつ暮らしの利便性を高めた客室は、「今どきの韓屋」のようなスタイリッシュさを演出する。垂木が露出している天井に明るい照明を設置したり、一部の窓には韓紙の代わりにガラスを採用してホワイトカーテンを設置するなど、柔らかなムードを添えた。 個別暖房やWi-Fi、エアコン設置済み。キッチンには炊飯器とIHクッキングヒーターなど調理器具が備えられ、ちょっとした調理もできる。各客室専用のバーベキュー場が設けられ、プライベートな空間でバーベキューを楽しめるのも嬉しいところ。暖かな日差しが降り注ぐ庭は、家族行事や誕生日パーティーなど集まりの場としても最適だ。


全羅南道(順天市 )

順天湾の森は、順天湾湿地より1.4㎞ほど離れた一軒宿の韓屋ペンションである。順天湾の森が誇る16,530㎡(5,000坪)の松の森散歩道は、爽やかな空気を吸い込みながら順天の自然を堪能できる。全9棟の韓屋は他の宿泊客と動線が区切られており、プライバシーを守りながら利便性を高めた。1棟から6棟までの一軒屋の韓屋は、ベッドルームまたはオンドル(床暖房)部屋となっており、比較的低い料金の「離れ屋1号」と「離れ屋2号」は、2人で泊まりやすい温かいオンドル部屋である。客室前のプライベートテラスは、流れゆく雲を眺めたり、お茶を飲みながらくつろげる休憩スペースである。 7~8月は、客室(1・2・3・5・6棟、別棟)に付いているキッズプールで子どもたちが遊ぶことができ、ユンノリやチェギ(韓国の蹴鞠)、投壷のような伝承遊びを楽しみながら憩いのひとときを過ごすことができる。全ての客室からプライベートバーベキューを楽しむことができ、旅行気分をとことん味わえる。


全羅南道(麗水市 )

ホテルケニー麗水は、麗水エキスポ駅から車で7分、麗水沿岸旅客船ターミナルから歩いて7分の距離にある大型ホテルだ。ホテルには様々なアメニティ施設があるが、その中の一番はシェアラウンジだ。中にコイン洗濯機とコイン乾燥機を置いて、外は背の低い書棚とビーズソファーを置いた図書ラウンジに活用し、旅行客が一時でも静かな思索の時間が過ごせるようにした。ラウンジKは、麗水のグルメ店からテイクアウトしてきた料理を食べたり、家族や仲間との会話を楽しめる憩いの場だ。 客室タイプはスタンダードシングル(Standard Single)、ファミリーツインオーシャン(Family Twin Ocean)、スイートルーム(Suite Room)など、11タイプもある。全客室にエースベッドを備え、高級グースダウン羽毛布団と枕を使っているので、慣れない環境でも熟睡できる。1人用部屋であるスタンダードシングルとスタンダードシングルシティーは、一人旅や出張の利用客に常に人気。スタンダードツインオーシャンとファミリーツインオーシャンは、窓の外から麗水港の活気あふれる風景が押し寄せる。


全羅南道(霊岩郡 )

霊岩ヨンヒ韓屋ペンションは、月出山国立公園が屛風のように取り囲んでいる郡西面に位置する韓屋ゲストハウスだ。ひっそりとした田舎町でのんびりと韓屋の風情を満喫できる宿だ。朝は鳥のさえずりを聞いて、夕方は縁側に座って夕焼けを楽しんで、夜は天の川を眺められることも霊岩ヨンヒ韓屋ペンションでしか楽しめない特別なサービスだ。 伝統韓屋の美しさが滲む霊岩ヨンヒ韓屋ペンションの客室は全部で5つだ。2人が泊まれる韓屋のオンドル部屋は、調理が可能なキッチンが分離されたワンルーム構造だ。そこまで広くはないが、屋内にバストイレがあるので不便なく利用できる。客室の中は無駄なものがなくシンプルだ。他の客室から独立した一戸建て貸し切り客室は、6名が泊れる大きさだ。リビングとベッドルーム、バストイレがあって、他の客室同様キッチンは中にあるが、区切られている。料理の匂いが部屋に入らないようにするための配慮だ。バーベキューは屋外バーベキュー場でのみ可能だ。建物の前には爽やかな芝生広場と庭園が作られているが、韓屋にマッチして絵のように美しい。事前連絡をすればペット同伴の宿泊も可能だ。 霊岩ヨンヒ韓屋ペンションの周辺には月出山国立公園と道岬寺、王仁(ワン・イン)博士遺跡地、キチャンランド、キチャンムェッ道、省陽貯水池などの観光地がある。ペンションに泊っている間、見て回るのに最適だ。


慶尚北道(安東市 )

慶北・安東の豊松斎は、慶北道庁新都市の韓屋村に位置する韓屋ステイだ。館主が伝統韓屋の美しさを活かすため、奉化の良質の松の木を手配して建てた。二軒(ふたのき)とソスル大門、柱の一本一本に職人の技が感じられる。伝統美を活かしながらもバストイレは客室の中に置いて便利さを保てるよう計らった。2018年に建てた韓屋なのであらゆる施設がきれいで快適に泊まることができる。 豊松斎の門を開いて入ると、青い芝生が広がっていて、古風な韓屋の建物と垣根越しにすらっと伸びた松林が目に入る。豊松斎に一歩踏み入れると、時間を飛び越えて朝鮮時代に遡ったような雰囲気が味わえる。豊松斎の客室は全部で3つだ。豊室とサランバンは、2人が泊れる大きさだが、家族の場合4人まで予約を受け付けている。松室はカップル2人が泊まるのに最適なこぢんまりとした大きさだ。クッキングヒーター、電子レンジ、電気炊飯器、電気ポット、食器類が備えられた豊室では調理が可能だ。松室とサランバンでは調理ができない。豊松斎で最も目を惹く空間はヌマルだ。「豊かな松の木の景色が楽しめる家」という意味の豊松斎という名前も、このヌマルからの景色に由来する。ヌマルに座ると垣根越しの松林が一幅の水彩画のように広がる。豊松斎から河回村までは10分、屏山書院までは15分がかかる。