韓国の伝統市場は韓国に暮らす人々の日常生活が垣間見える場所です。ものを売る商人たちの力のこもった声、食欲をそそるにおい、不思議なものであふれています。韓国人の温かい人情に触れ、ありのままの韓国を知ることのできる伝統市場は韓国を旅行する際に必ず訪れてほしい観光地のひとつです。

 

 

ソウルで人気の伝統市場

 

韓国の首都であるソウルの伝統市場は過去と現在の様子を全て見せてくれます。市場によって名物の食べ物や売られている物も様々です。いつもたくさんの人々でにぎわい、それぞれに異なる特徴を持つソウルの人気伝統市場を紹介します。

 

1. 南大門市場(남대문시장)

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「南大門市場(ナンデムンシジャン)」には、子供服、レディースウェア、メンズウェアをはじめとして、繊維製品、台所用品、贈答品、民芸品、土産物、食品、輸入品、日用雑貨、アクセサリーなど、日常生活に必要な全てのものを買い揃えられる韓国最大の総合市場です。南大門市場の特徴は何といっても、品質の良さと安さです。その秘密は流通の構造にあります。一つ一つのお店は小さいのですが、それらお店が自分で商品をつくって販売するという独立した業者であるため、消費者と生産者の距離が縮まり安さにつながるのです。

 

2. 東大門総合市場・ショッピングタウン(동대문 종합시장·동대문 쇼핑타운)

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長い歴史と伝統を誇る「東大門総合市場(トンデムンチョンハップシジャン)」は、韓国を代表する市場として1970年12月23日に東洋最大規模の単一市場として始まりました。1985年12月に東大門ショッピングタウンがオープンし、現在はA~D棟とショッピングタウンの5棟でなっています。反物類、アクセサリー、衣料副資材、婚礼用品などを専門として約5,000店の商店が密集し、特に反物類と衣料副資材市場は、国内外で最新のものをリアルタイムで補給し、国内最大の物量があります。国内有数のファッション業者や海外業者も必ず立ち寄り、国際的なファッション市場として国内はもちろん国際的なショッピングの名所のシンボルです。

 

3. 広蔵市場 (광장시장)

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広蔵市場(クァンジャン・シジャン)は、市場の名称を東大門市場とし、市場の経営体法人名は広蔵株式会社と命名し、1905年7月5日に開設されました。発足当時の市場は、活動と機能が閑散としており、市場の運営は1日市、隔日市、3日市、5日市、7日市などの方式がとられましたが、常設市場として運営されていたという点では、市場の開拓上で先駆者的な役割を果たしていました。当時の主要な取り扱い商品は、農水産物、薪や炭などでした。

 

 

4. 鷺梁津水産市場 (노량진수산시장)

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水産物流通のメッカ「鷺梁津水産市場(ノリャンジン・スサンシジャン)」は1927年に現在の西大門からソウル駅に至る義州路で始まったもので、80年の長い歴史を誇る、韓国最大の水産物専門の卸売市場です。鷺梁津駅から繋がっている歩道橋を渡ったところに位置しており、水産市場の中に入ると海の香りがし、いつでも活気あふれる光景が広がります。830店ほどの卸売商が集まっており、貝類、エビ、ワタリガニ、タコ、ナマコ、ヒラメ、タイなどの魚類や各種水産物が取引きされ、市内の一般のお店よりも安く買うことができます。

 

5. 馬場畜産物市場 (마장 축산물시장)

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馬場畜産物市場は全国の畜産農家から随時送られてくる畜産物と輸入肉を取り扱っており、正確な原産地と価格提示が義務化されている市場です。良質の肉類を供給している馬場畜産市場は市内の大型スーパーよりも0~30%程度手ごろな値段で購入することができます。馬場畜産物市場は既存の伝統在来市場の構造ではなく、変化の早い流通環境と顧客の要求に対応するため、先端システムを導入し、自立的な商取引が行われている場所です。