新羅千年の首都であった慶州は都市自体が巨大な歴史博物館と言われており、今も数多くの遺跡が残っています。今回は慶州に行ったら必ず訪れたい定番スポットと最近、話題を集めている注目スポット、そして地域限定の慶州スイーツをご紹介します。

 

ここだけは見逃せない!慶州の定番スポット

仏国寺


 

 

仏国寺は統一新羅時代の代表的な寺院であり、ユネスコが指定した世界文化遺産です。吐含山のふもとにあり、春には桜、秋には美しい紅葉を見ることのできる名所としても有名です。石窟庵とともにきらびやかな新羅時代の仏教文化の中心となった建物で、535年に新羅の法興王が母の意に従い、国の安定のために建立しました。その後、新羅の景徳王の時に宰相の金大城が再建しましたが、1592年の壬辰倭乱(文禄・慶長の役)により木造建築はすべて焼失してしまいました。幸いにも石段、石橋、石塔、灯篭、青銅の仏像は無事でした。今日見られる仏国寺の建築物は、1969年から1973年の間に行われた復旧作業で部分的に再建されたものです。

 

 

 

仏国寺の境内には俗世からお釈迦様の世界に渡るという意味のある青雲橋と白雲橋があり、そこを過ぎると大雄殿があります。大雄殿の前庭の西側には釈迦塔(ソッカタプ)、東側には多宝塔(タボタプ)と呼ばれる国宝に指定されている2つの石塔があります。既存の新羅の石塔とはまったく異なった形式の2つの石塔は創建されてからほぼ原形のまま保たれています。当時は寺院のメインの建物の前に同じ形の塔を置くのが一般的でしたが、釈迦塔と多宝塔はそれぞれ異なった形をしています。この他にも境内には金銅阿弥陀如来座像や蓮華橋、七宝橋など全部で7つの国宝があります。
☞ 住所:慶尚北道 慶州市 仏国路 385
☞ 利用時間:3月~9月 7:00~18:00、10月 7:00~17:30、11月~1月 7:30~17:00、2月 7:30~17:30
☞ 入場料:大人 5,000ウォン
☞ アクセス:新慶州駅から座席バス(700番)に乗車後、仏国寺停留所で下車⇒入口まで徒歩約5分
☞ ホームページ:http://www.bulguksa.or.kr/(韓国語)

 

瞻星台


 

 

慶州を代表する象徴物のひとつである瞻星台。現在残っている天文台の中で一番古いもので、新羅善徳女王の時に建てられたと文献に記録されています。瞻星台は四角い窓を中心に各12段ずつ積まれており、これは1年12ヶ月と24節期を象徴しています。また瞻星台は362個の石が積まれて出来ていますが、この362という数は陰暦の1年の日数を意味しています。
☞ 住所:慶尚北道 慶州市 瞻星路 169-5
☞ アクセス:新慶州駅から座席バス(700番)に乗車⇒月城洞住民センター停留所で下車⇒瞻星台まで徒歩約5分

 

東宮と月池


慶州で美しい夜景を見ることのできる場所として有名な東宮と月池は新羅の王宮の別宮跡です。他の付属の建物とともに王子の居住場所として使用されていました。また、国の慶事や貴賓をもてなす時に宴会が行われた場所でもあります。統一新羅が滅亡後、管理されず放置状態となり、蓮池には葦が生えて雁と鴨が来るようになって雁鴨池と呼ばれるようになりました。その後の発掘調査で月池という文字が刻まれた土器の破片が発掘され、この場所が元々「月の映る池」という意味の「月池」と呼ばれたという事実が確認されたことから、雁鴨池という名前が慶州東宮と月池という名前に変わりました。

 

東宮と月池は日が沈んで暗くなると建物と周辺の木々に照明があたり、池にライトアップされた建物が映って幻想的な雰囲気をかもし出します。昼間よりも夜になるとさらに多くの観光客が訪れ、慶州の夜景スポットの中でも特に人気の場所です。
☞ 住所:慶尚北道 慶州市 源花路 102
☞ 利用時間:9:00~22:00(チケット販売および入場は21:30まで)
☞ 入場料:大人 2,000ウォン(※2016年10月31日まで入場無料)
☞ アクセス:新慶州駅から座席バス(700番)に乗車⇒東宮と月池停留所で下車、徒歩約5分

 

一足先に行ってみよう!最近の注目スポット

慶州道里(ドリ)村


 

 

 

慶州市内から少し離れたところにある慶州道里(ドリ)村。ここは今、密かに人気を集めている隠れ家的な場所です。高くまっすぐに伸びているイチョウの並木道や廃墟となった家が被写体となり、雰囲気のある写真が撮れるとブログや口コミで情報が広がり、カメラ好きの人たちが訪れている人気の写真スポットです。

 

映画『スロービデオ』の撮影地としても知られており、秋になるとイチョウの木が紅葉して美しい景色を演出します。アクセスが少し不便ですが、美しい風景写真を撮りたいと思う方にはオススメの場所です。
☞ 住所:慶尚北道 慶州市 西面 道里一帯
☞ アクセス:新慶州駅から一般バス(50番)に乗車⇒光明停留所で下車⇒光明三叉路まで徒歩約1分⇒座席バス(303番)に乗車⇒道里1里停留所で下車、道里村まで徒歩約3分

 

慶州民俗工芸村


 

 

慶州民俗工芸村は新羅時代の工芸技術を保存して継承していくために、1986年に吐含山のふもとに造られました。敷地内には45棟のキワチプが並んでいるので村全体が伝統的な雰囲気をかもし出しています。新羅金冠、七宝などの金属工芸品、青磁や白磁、土器などの陶磁器工芸品、伝統家具など多種多様の伝統工芸品の名人たちが作品づくりをしている様子を実際に見ることができます。名人たちが作った工芸品は展示・販売もされています。

 

 

 

工芸村博物館である「名人の痕跡」は民族工芸村に行ったら必ず立ち寄りたち場所です。韓国の伝統家具や陶磁器、婚礼関連の道具など時代劇ドラマや映画で見られるような伝統芸術品を見ることができます。ひとつの分野で認められた匠人たちの作品を見ることができます。建物内だけではなく、外にもチャンドク台や伝統婚礼を体験できる空間などもあり、見どころ満載です。
☞ 住所:慶尚北道 慶州市 普仏路 230 一帯
☞ 利用時間:12月~1月 9:00~17:00、2月・11月 9:00~17:30、3月・10月 9:00~18:00、4月~9月 9:00~18:30
※名人の痕跡博物館は有料(入場料:大人6,500ウォン/利用時間:冬季 9:00~18:30、夏季 9:00~19:00)、その他体験費用は内容ごとに異なります
☞ アクセス:新慶州駅から座席バス(700番)に乗車⇒慶州民俗工芸村停留所で下車、そこから徒歩約2分

 

慶尚北道山林環境研究院


 

 

慶尚北道山林環境研究院は慶州南山のふもとにあります。気候の変化に対応した山林環境調査、山林病害虫に対する環境に優しい防除、山林の効果的な経営と保護のための事業などを行う山林専門研究機関です。敷地内には、野生花園、山林展示室、湿地生態園があり、長い歳月をかけて作られた美しい山林を鑑賞し、その中でゆっくりと休息をとることができるようになっています。

 

湿地生態観察園を中心に散策路が4つに分かれていてコースごとに見ることのできる草花や木々が違うのでゆっくりと散歩をしながら自然鑑賞を楽しむのも良いでしょう。山林解説プログラムや子ども達のための山林体験プログラムなども運営されています。最近は若者達の間で写真スポットとして人気を集めている場所です。
☞ 住所:慶尚北道 慶州市 統一路 367
☞ 利用時間:9:00~17:00(入場は閉園30分前まで可能)
☞ ホームページ:http://www.kbfoa.go.kr/(韓国語)
☞ アクセス:新慶州駅から一般バス(50番)に乗車⇒高速ターミナル向かい側の停留所で下車⇒座席バス(11番)に乗車⇒ケッマウル前停留所で下車⇒慶尚北道山林環境研究院まで徒歩約5分

 

慶州世界文化エキスポ公園


慶州世界文化エキスポ公園は慶州で現代的な雰囲気を感じることができ、文化と芸術に接することのできる場所です。公園内は慶州タワーを中心に散策路が造られており、東洋最大の化石博物館であるジュラ紀ロードと朴大成画家と韓国の近現代美術史を代表する作家達の作品を鑑賞することのできる慶州ソルゴ美術館があります。慶州世界エキスポ公園の中心にある慶州タワーは高さ82mと慶州で一番高い建物です。その独特な形は皇龍寺9層木塔をモチーフにして建てられました。展望台1~2階には展示室があり、季節ごとに様々な展示会が行われています。
☞ 住所:慶尚北道 慶州市 慶甘路 614
☞ 利用時間:6:00~22:00 ※公園の利用時間は季節ごとに変更になる場合があります
※ジュラ紀ロード(観覧料金:大人3,000ウォン)
※ソルゴ美術館(観覧時間:9:00~18:00、1月1日、ソルラル・秋夕の当日、月曜日は休館/観覧料金:大人1,000ウォン)
☞ アクセス:新慶州駅から座席バス(700番)に乗車⇒慶州世界文化エキスポ公園停留所で下車、徒歩約3~5分

 

慶州に行ったら絶対食べたい慶州限定スイーツ5選!

慶州に行ったら見逃すことのできないのが慶州でしか味わうことのできない限定スイーツ。味はもちろんのこと、慶州地域の特色を活かしたオリジナル商品なので、お土産にもピッタリです。比較的に賞味期限が短いので購入後、2~3日以内に食べるようにしましょう。 

 

 

皇南(ファンナム)パン 
慶州のお菓子と言えば「皇南パン」と言うほど昔から有名なスイーツ。皇南洞で作られたことからその名前がつきました。薄い皮の中に甘さ控えめのあんがたっぷりと入っています。20個・30個入りがあります(値段はホームページ参照)。
☞ 住所:慶尚北道 慶州市 太宗路 783
☞ 電話番号:+82-54-749-7000
☞ 営業時間:8:00~23:00
☞ ホームページ:http://www.hwangnam.co.kr/japanese/(日本語)

 

 

チャルボリパン
チャルボリパンは皇南パンと同様に慶州を代表するスイーツのひとつです。麦粉で作くられていて、大きさは日本のどらやきよりもひとまわりほど小さめ。中にはあんが入っており、もちもちとした食感が特徴です。5個・10・20個入りがあります。
☞ 住所:慶尚北道 慶州市 金城路 237(本店)
☞ 電話番号:+82-54-741-7520
☞ 営業時間:8:00~23:00

 

 

 

 

新羅笑顔(ミソ)パン 
穏やかな笑顔が印象的な軒丸瓦の「新羅の笑顔」をモチーフにしたスイーツ。柔らかいカステラの皮の中にはあん、クルミ、ブルーベリーが入っています。
☞ 住所:慶尚北道 慶州市 源花路 178-4番地
☞ 電話番号:+82-54-773-3900
☞ 営業時間:8:30~22:00
☞ ホームページ:http://www.shillamiso.co.kr/(韓国語)

 

 

瞻星クルミパン 
瞻星クルミパンは40代の主婦が瞻星台の形をモチーフにして新しく開発したスイーツです。パンというよりもお餅のようなもちもちとした食感が特徴です。中にクルミと緑豆が入っていて食べ応えもあり、ヘルシーなスイーツです。
☞ 住所:慶尚北道 慶州市 源花路 256
☞ 電話番号:+82-54-771-5466
☞ 営業時間:11:00~19:20

 

 

 

 

瞻星台チョコレート 
最近新しく発売した瞻星台の形をした手作りの生チョコ。味はダーク、コーヒー、抹茶の3種類があります。6個・12個入りで自分の好きな味を選ぶことができます。
☞ 住所:慶尚北道 慶州市 太宗路 714
☞ 電話番号:+82-54-749-3002
☞ 営業時間:10:00~20:00
☞ ホームページ:http://www.cheomseongdae.com/(韓国語)

More Info
☞ アクセス:ソウル駅⇒新慶州駅(KTX 料金49,300ウォン、所要時間約2時間)
☞ 慶州文化観光ホームページ:http://guide.gyeongju.go.kr/deploy/jpn/index.html(日本語)
☞ 韓国観光案内電話:+82-2-1330(日本語)


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