誠心芸工院(清円山房)
 
ソウル(鍾路区) ,
三清洞に位置する誠心芸工院は『空間の美しいかお』を作ろうと、1981年に設立したソウル市の無形文化財である小木匠(ソモクジャン)の沈龍植(シム・ヨンシク)先生の窓戸(チャンホ)工房です。現在、沈(シム)先生はお弟子さんと一緒に窓戸の研究と制作に専念しながら、独創的な韓国の窓戸を国内だけでなく海外にも広める努力をしています。小木匠という言葉は聞きなれないかもしれませんが、韓国の伝統家屋の骨組みを大木匠(デモクジャン)といい、それ以外の窓や戸などを小木匠(ソモクジャン)といいます。誠心芸工院には「分閤門(ぶんこうもん)」、「紗窓卍字門(さそうまんじもん)」、「井字梅花格子戸(いじばいかこうしど)」、 「櫛目文花格子戸(くしめもんかこうしど:櫛目文の支柱に花の模様を彫った戸)」など、さまざまな模様の窓や戸がずらりと並んでいます。その他、窓戸制作の実演や無形文化財の展示会なども行われています。誠心芸工院は一般の人が無料で、いつでも立ち寄ることができるよう解放された工房です。

オルタナティブスペース・ループ
 
ソウル(麻浦区)
非営利活動法人の「オルタナティブスペース・ループ」は、有望な若手アーティストを対象に、画廊のレンタルや展示会に必要な各種サポートを幅広く提供する場所です。1990年代末、貸し画廊を主な収益としていたギャラリーとは対照的に、オルタナティブスペース・ループは、お金のない若手アーティストのために展示の機会を提供する空間として設立されました。この場所は、1992年2月、上水洞に初めてオープンし、2005年、現在の西橋洞に移転しました。地下1階と地上1階では、主に新人アーティストによる展覧会が行われ、2階には訪問客がゆっくり休めるよう、小さなカフェが併設されています。このカフェは、単にコーヒーを飲む空間ではなく、ディスカッションやパーティー、セミナー、読書空間など、文化や芸術が観客の日常と交わる新しい形の文化空間として活用されています。オルタナティブスペース・ループは、設立当初から今まで、毎年十数回の展覧会や公演イベントを開催してきました。また、ティラナ(Tirana、アルバニア共和国の首都)ビエンナーレへの参加など、幅広い国際交流活動を展開しています。

キックライブハウス
 
ソウル(麻浦区)
クラブで有名な弘大ストリートにあるライブクラブの一つです。ダンスよりも公演中心の専門クラブで、2003年2月にプロミュージシャンが集まって作られました。プロミュージシャンが主軸になっているだけに、ステージ、音響、照明施設の全てがハイレベルです。インディーズバンドの企画公演はもちろんプロからアマチュアの貸館公演にいたるまで、幅広く多彩な公演が催されるのが特徴です。座席とスタンディングを合わせて約150名が同時収容でき、一日3~4チームのインディーズバンドの公演が観覧できます。韓国のトレンディーなインディーズミュージックと弘大クラブ文化の一面を体験できる所です。

漢江公園トゥクソムソリゲレンデ
 
ソウル(広津区)
トゥクソム地区で冬季限定運営される漢江公園トゥッソムソリ乗り場は、毎年多くの人が訪れます。プログラムは遊びの丘、かちかち氷の丘、楽しい雪光の丘の3つのテーマに分けられ、雪花マウルの代表アイテムである長さ90m、幅15mのスループで楽しむ雪ぞりだけでなく、雪遊びの丘、3D立体映画体験、子供たちが楽しく遊べるエアーバウンス、バッテリーカー、民俗遊び体験などが準備されています。この他にもコンビニエンスストアやカフェ、テントが設置されており、素晴らしい冬が演出された空間で写真を撮ったり、休息を楽しむのに最適です。

一山湖水公園
 
京畿道(高陽市)
漢陽(ハニャン)から義州(ウィジュ)までつづく関西大路の関門であった高陽(コヤン)市。湖水公園は面積が30万坪にも及ぶ東洋最大の人工湖水公園です。9万坪以上におよぶ淡水湖に水をきれいに管理するため蚕室ダム上流の上水源を薬品沈殿させた、透きとおった水を放流しています。水辺広場、人工島などの公園をぐるっと一周回れる4.7㎞の自転車専用通路、1,050台駐車可能な駐車場、3ヶ所ある子供用アスレチック、自然学習場、歌う噴水に100種類以上の野生花と20万本もの木が生い茂る森があります。家族で休息の時間を過ごす空間や学校で自然を学ぶ学習場として、また首都圏の名所として脚光を浴びており、高陽花博覧会と展示会が開催される場所としても有名です。

尺山温泉地区
 
江原道(束草市) ,
尺山温泉地区(チョクサン・オンチョンジグ)の水は、青みがかった色をしているのが特徴です。尺山温泉は皮膚病、 眼病、 胃臟病、神経病などに効果があることで知られています。また、つるつるした水が肌に良いだけでなく、飲んでも美容や血液循環にも効果があります。 こちらは、韓国で最も美しい山の一つである「雪岳山」から10分程の所に位置しているため、雪岳山で山登りをした後、温泉で疲れをとりながらゆっくりするのに最適の場所です。

阿且山城
 
ソウル(広津区)
阿且山城(アチャサンソン)は六角形で全周1キロほどで渓谷を抱きかかえたような形になっています。海抜200mの山の頂上から漢江に向かって東南に築城されており、漢江と周辺の景色を一望できるスポットととして人気。城の名称は、朝鮮太祖(1392~1398在位)が阿旦(アダン)を阿且(アチャ)に直し、阿且城と呼ぶようになったという経緯があり、長漢城、広壮城とも呼ばれています。この城は三国時代(4C-7C)の戦略要衝地として、高句麗・百済・新羅が熾烈な領土争いを通して奪い奪われる激戦を繰り広げた所。このような戦闘の中で百済・蓋鹵王(455~475在位)は、高句麗・長壽王(413~491在位)が送った大軍によって陥落した後ここで弑逆され、また高句麗・温達将軍は590年、新羅軍と戦う中戦死した所として歴史的な意義が大きいとされています。今では自然公園として造成され、登山道(1,500m)、バドミントン場、相撲場、洋弓場、アドベンチャー遊び施設、ベンチ、八角亭などが整備され、市民たちの憩いの場となっています。

Sindangdong Tteokbokki Town
 
ソウル(中区)
新堂洞トッポッキタウンが現在のようにトッポッキ店が立ち並ぶようになったのは70年代の後半からです。80年代になり新堂洞トッポッキタウンは全盛期を迎えます。80年代に新しく登場したのは、トッポッキ店ごとにあった「DJボックス」です。また、この時期は高校野球の全盛期で、近くにある東大門球場で試合が行われた後は新堂洞トッポッキタウンが学生でいっぱいになりました。当時の学生達が歳をとってからも訪れる場所がこの新堂洞トッポッキタウンです。 実は、新堂洞トッポッキタウンの歴史は70年代より前の50年代までさかのぼります。新堂洞トッポッキタウンにある「馬福林ハルモニトッポッキ」のおばあさんの話によると、現在の新堂洞トッポッキタウン近隣の劇場の前で1953年からトッポッキやトウモロコシ、ジャガイモなどが売られていたとのことです。最初はただ唐辛子だけを入れたトッポッキでしたが、歳月が流れるにつれて間食ではなく食事としても十分な1つの料理となったのです。最近はトッポッキに玉子、タンミョン、おでん、チョルミョン、ラーメンは基本で、それに加えイカやエビ、チーズなどを入れた新しい味のトッポッキも数多く見られます。

世宗大王銅像
 
ソウル(鍾路区)
景福宮前の世宗路にある光化門広場には世宗大王の銅像があります。世宗大王は民俗の英雄として、また景福宮で即位して崩御した最初の王様だった歴史的事実などを考慮し、銅像を建立して民族の自尊心を高めるとともに民族の優秀性を世界に広く知らせるために制作されました。銅像は高さ6.2メートル、幅4.3メートルで南向きに立ち、李舜臣将軍の250メートル後方に立っています。銅像の姿は王の威厳よりは穏やかな表情で片手には本を持ちもう片方の手は国民を励ますような親近感を与えています。

ヘイリ芸術村
 
京畿道(坡州市 )
ヘイリ芸術村(ヘイルムナイェスルマウル)ヘイリは韓国の作家、美術人、映画人、建築家、音楽家など、様々な分野の芸術家たちが集まり形成された文化芸術村です。この共同体村ヘイリの中には家と作業室、美術館、博物館などの文化芸術空間が設けられ、現在も次々と建築中です。この芸術家たちはヘイリの中で創作、展示、交流、販売、生活をしています。2005年現在、ヘイリには博物館、展示館、音楽ホール、書店などが40軒ほどあり、今後3-4年内には約400件まで増える予定です。展示館や博物館にはカフェも併設している所が多く、現在は10軒余りのカフェとレストランが運営中です。ヘイリ芸術村は、新環境的な建築規定を作り、自然そのままの地形を活かしながら建築物を建てています。厳しい建築規定があるため全ての建築物は3階建て以上建てることが禁じられており、また各自の分野に適合した建築物を、専門建築家が設計し建てられるため、建築物だけを見ても、非常に芸術性溢れる村です。また、ヘイリ芸術村の中にあるHASⅢと中央の湖周辺の葦(アシ)の森で映画「誰にでも秘密はある」の撮影が行われました。