ソウル(瑞草区) , 江南・三成(COEX)

獻仁陵(ホンインルン)の裏山の大母山(デモサン)は昔お婆さんの姿に似ていることからハルミサン(お婆さん山の意)と呼ばれていましたが、陵が作られたためその名前が大母山(デモサン)と替えられました。そのためか獻仁陵はどこかしら母の胸に抱かれるような姿で建っていて、まるで山が陵を守っているかのようです。獻仁陵は朝鮮時代の王仁太宗と純祖のもの。ここはあちこちに朝鮮時代の人々の思想を知ることの出来る痕跡が残されており、まるで朝鮮時代にタイムスリップしたかのようです。仁陵に来るとまず上部に描かれた紅門があり、これを過ぎると石畳の道が続きその最後に丁字閣があります。この丁字閣は祭祀を執り行う場所で陵のすぐ前に位置しており、屋根には悪い気を寄せ付けないという様々な動物が配置されています。丁字閣の前には碑石が置かれた小さな碑閣が建っており、この碑がここが誰の墓であるかを明示するものとなっています。丁字閣を通り丘を少し登れば墓穴が見えますが、その周りにはトラや羊の模様をした石像や刀を持った武人石などが墓穴を守っています。神が通る道・人間が通る道この陵にある石畳の道は2つありますが、特徴的なのはその高さが違っていること。これは左側は神、即ち亡くなった王が通る道で右側は人間が通る道と分け、神を敬い称える意味で作られたものです。丁字閣の階段も広いものと狭いものがあり、広い方は神が狭い方は人間がという意味で分けられていて、神の階段の方には両側に素晴らしい太極模様が彫刻されています。このように死んだ霊に対してまでも敬い、崇め奉るのは亡くなった後も霊が後の世を守ってくれると考えられているからだと言われています。


京畿道(竜仁市) , 龍仁

「大長今パーク」施設は、歴史的な考証を通じて時代別の建築様式や生活方式、素材などを事実に基づいて再現した半永久的施設で、周辺の自然景観とうまく調和した造りが特徴です。俳優のキム・スヒョン氏を一躍有名にしたドラマ「太陽を抱く月」やイ・スンギとスジの主演で話題となった「九家の書」、ハ・ジウォンとチ・チャンウクの切ないラブストーリーが描かれた「奇皇后」などMBCを代表する時代劇ドラマがこの場所で誕生しました。100ヶ国に輸出され、世界的にも人気を博したイ・ヨンエ主演の「チャングムの誓い」は、京畿道楊州で撮影されましたが、その後「大長今パーク」に移転・復元されました。ここでは、時代劇に登場する無量壽殿、奎章閣、東宮殿、惠民署などの建築物を見ることができ、「市場」や「捕盜庁と牢獄」「仁政殿」「報平殿」「鍊武場」などの23の観覧区域で様々なシーンを体験することができます。東宮殿はドラマ「トンイ」のメイン舞台となり、「鍊武場」は戦闘シーンなどで活用されています。「仁政殿」は大きな宴会シーンによく使われ「善徳女王」の即位式、「太陽を抱く月」ではキム・スヒョン演じるフォンとチョン・イル演じるヤンミョンが最後の戦闘シーンを演じた場所で、ドラマのハイライトを飾りました。また「大長今パーク」はMBCドラマだけでなく、CMなどのロケ地としても活用されている他、NHKなどの海外放送局でも歴史シーンのロケ地として使用されています。


ソウル(鍾路区) , 仁寺洞・鍾路

韓国の美を象徴する建築物の数々 韓国政治の中心である大統領府は青い瓦屋根の本館・青瓦台(チョンワデ)が目印。北岳山を背景にしたこの建物の青い瓦と美しい曲線を描く屋根が美しい調和をなしています。 この青瓦台の屋根には一枚一枚焼いた瓦が約15万枚使われ、100年以上耐えられるものだとされています。この本館の他にも大統領の記者会見が行われる場所である春秋館、外国からの来賓をもてなす迎賓館などの建物があり、それぞれの建物が韓国の美を表すかのような独特の雰囲気に満ちています。 また建物の他にも樹齢310年の松や歴代大統領が植樹した木が植えられた緑地園や噴水台や鳳凰像のあるむくげの丘などがあり、7~10月にかけむくげの美しく咲き誇る季節には記念撮影をする観光客の姿があちこちに見られます。 青瓦台と美しい散策路との調和 この青瓦台は観光コースとしても人気のスポット。事前に予約を行い景福宮の前からガイドについて見て周りますが、孝子洞舎廊下房(ヒョジャドン・サランバン)は各国から送られた世界各国の名品が展示されており、記念品コーナーでは青瓦台の記念品が販売されています。欠かせないのは七宮(チルグン)と呼ばれるところ。ここでは朝鮮時代7つの宮の伝統家屋と伝統庭園が見もの。2001年11月に開放された後は人気スポットとなっています。 また青瓦台周囲の散策コースも美しく、特に景福宮の石垣の道が青瓦台に沿って続く三清(サムチョン)通りは落ち葉が舞い散る秋が最高。ギャラリー現代や錦湖(クムホ)美術館など有名美術館が立ち並びおしゃれなレストランやカフェが集まるところでもあります。そして通りの最後には三清洞公園につながり、たくさんの木々が続く散歩道が人気です。


ソウル(江南区) , 江南・三成(COEX)

自分が知らなかった自動車の世界 自動車を前、後ろ、上、下、あらゆる角度から隅々まで観ることができるところです。各階ごとにコンセプトがあり、車で経験できるさまざまなことを試してみることができます。お子さんのための体験空間、自動車専門図書館、イメージウォールなどすべてが芸術的で完成度の高い施設となっています。  


忠清北道(永同郡 )

清風明月の故郷、忠清北道の永同にあるワインコリアは、現在韓国で唯一のワイナリー(ワイン製造所)で、ブドウの栽培から正統高級ワイン(シャトーマニ)を生産しています。特に2006年11月からワインコリア(株)で運営した「ワイントレイン」はソウルと忠清北道の永同を日帰りで結ぶテーマ列車です。ソウル駅から出発する特別な列車で、カフェの雰囲気の中で赤/白ワイン、高麗人参などのテーマある号車で永同で採れたブドウで製造された韓国産ワインを無制限に楽しめます。 さらに列車内のイベントが終わり、永同にある「ワインコリア」に移動し、ワインの足湯体験、工場見学などもできます。ワインだけでなく錦山の人参展示館や薬草在来市場観覧まで満喫し、ロマンチックなワイントレインのテーマ旅行が終わります。 またワインコリアで製造・開発されたワインを始め、ウェルビーンブドウ液、ドイツ茶、シャトーマニワイン化粧品などの商品はオンラインでも購入可能です。


京畿道(水原市) , 水原

水原(スウォン)華城(ファソン)は京畿道水原市に築造された朝鮮時代(1392-1910)後期の城。水原城の築城は、朝鮮第22代正祖18年の1794年に着工し、1796年に完工しました。父・荘獻世子に対する孝心と経済力を備えた新都市を建設しようとしたものです。 水原華城城壁の全体の長さは5.52Kmで、ほかの城では見られない多彩で多くの軍事施設があります。城壁の上には、体を隠して敵を監視して攻撃できるように女墻(胸壁)を設け、女墻にはいくつもの銃穴が空けてあります。東西南北四方向に城門を設けていて、北門が長安門、南門は八達門、東側の蒼龍門、西側には華西門があります。また、水原城内には小川が流れていますが、小川と城壁が交差する所に水門が設置されています。水門は7連のアーチ橋で構成されており、その上には華虹門という楼閣が建てられています。 華城は実学者と呼ばれる柳馨遠(1622-1673)と丁若鏞(1762-1836)の意見を参考にして設計の基本指針としましたが、韓国の城郭の中で科学的に最も優れていると評価されています。特に城郭の築城に石材と煉瓦を併用したことと、矢と槍を防御しつつ銃砲を撃つことができる構造が大変優れているとされています。 これまで長い年月の間、城郭がかなり損傷を受け、韓国戦争の動乱を通して多くの施設が破損していました。1975年から1979年までに八達門から東南角楼までの491m区間を除く一部が復元されています。 水原華城は1963年1月に史跡第3号に指定され、1997年12月には昌徳宮とともにユネスコ世界文化遺産に登録されました。


ソウル(麻浦区) , 弘大

江南(カンナム)駅通りと弘大(ホンデ)クラブ通りに位置した大型ヒップホップダンスクラブ 1999年に弘大に1号店が登場、その後江南店・弘大2号店と相次いでオープンしクラブブームを起こす 韓国国内外のヒップホップミュージシャンやDJのパフォーマンスを楽しむことができる 有名人も訪問  


仁川(西区) , 仁川市街地

漢江の下流から西海を結ぶ運河「京仁アラベッキル」。運河構想は、13世紀、高麗高宗時代に遡り、朝鮮時代にかけて常に試みられましたが、時代的状況や技術力の限界により実現されませんでした。その後2011年に京仁アラベッキルの誕生により遂に念願の運河構築が実現したのでした。舟運水路や港湾、橋梁の他、運河に沿って整備されたアラリウム、パークウェイなど、多様な施設が完備されています。    


ソウル(江南区) , 江南・三成(COEX)

島山公園は独立運動家、安昌浩(アン・チャンホ1878-1938)の愛国精神と教育精神を称えようと1973年に造成された公園です。ソウル市が共同墓地に葬られていた安昌浩の墓をこの地に移すと同時にロサンゼルスにあった夫人イ・ヘリョン氏の位牌も移し、公園として造成しました。総面積29,974平方メートルに安昌浩の記念館、銅像、石碑などもあり、特に記念館には、写真70点、手紙20数点、文書50数点を含め、臨時政府資料集、島山日記なども展示されています。この公園は散策路ごとに標識が立っていて、それぞれ「島山循環路」「林の中の一本道」「指圧の道」などと名前が付けられています。他にも花壇やベンチなどくつろげるスペースも多く、狎鴎亭の散策に疲れたら一休みするのにもおすすめです。


ソウル(中区) , 明洞

ソウルグローバル文化体験センターは、ソウルを訪れる外国人やソウル市民がグローバルな文化を体験し相互交流できるようにと設立された文化センターです。韓国の伝統衣装である韓服(ハンボク)の試着体験などが行われており、英語、中国語、日本語で対応できるスタッフが常駐しています。