慶尚北道(奉化郡 )

清涼寺(チョンリャンサ)に向かう道は険しくお寺自体の美しさは特別にありません。しかし清涼山に行けばお釈迦様が羨ましく思えます。何故なら小さい寺から眺める清涼山の景色が素晴らしいという言葉で表現出来ないほどの絶景だからです。清涼寺は清涼山道立公園内の蓮花峰 の麓にあります。新羅(57 B.C.~A.D. 935)文武王(在位 661∼681)3年(663年)に元曉(617~686.3.30)が建てた寺です。現在はとても小さいお寺ですが本来はとても大きなお寺だったそうです。朝鮮時代(1392~1910) に全国の寺刹を統廃合した政策の影響で清涼寺 琉璃寶殿(地方有刑文化財 47号)と応眞殿だけが残っています。法堂には高麗恭愍王(在位 1351∼1374)が書いた扁額が保存されています。


全羅南道(順天市 )

曹渓山の北側の麓に位置する松広寺は陜川海印寺、梁山通度寺と共に、韓国の三宝寺刹と呼ばれています。松広寺の起源は新羅時代末期に 慧璘禅師が小さな寺を建て吉祥寺と呼んだことにさかのぼります。その後、普照国師知訥が定慧結社をここに移し、松広寺修道と座禅の道場として修行寺となりました。そして知訥をはじめとする16人の国師を輩出しました。また、木造文化財の多い松広寺は境内に約80棟の建物があります。16人の国師の真影を奉安する国師殿などの国宝3点、下舎堂、薬師殿、霊山殿などの宝物13点、天然記念物である双香樹などの国家文化財17点、慈靜国師舍利蓋などの指定文化財10点の合計27点の文化財が保存されています。大雄伝を中心に左右に僧宝殿と地蔵殿があり、荘厳な雰囲気を醸し出しています。*松広寺の3つ名物(1)萩の櫃: 大きな萩の枯れ木の中を掘って作った巨大なお櫃で、一度に4000人分のご飯を入れらる大きさ。(2)能見難思:精進料理を入れる器の一種で、 手工芸で精巧に作られたもの。(3)双香樹: 普照国師知訥と唐の湛堂王子が松広寺天子庵に着き、持っていた杖をついた所から芽が出たと言われています。高さ12m、樹齢800年になり、木全体が大きく曲がっているのが特徴です。


全羅北道(完州郡)

千年古都である全州の南側にそびえ立つ母岳山は完州郡九耳面元基里一体にあり、金堤市金山面と境界になる名山です。万頃江と東津江の間に広がっている万頃平野の東側にそびえ立つ793.5mの母岳山は盧嶺山脈の中央部にあります。1972年12月、道立公演に指定されました。11点の国宝級の文化財と多くの地方文化財を所持している金山寺があり、季節によって多様な変化を見ることができる美しい山です。金山寺と桜は辺山半島の緑陰、内蔵寺と紅葉、白羊寺の雪景色は湖南の4景と言われています。それだけではなく、金山寺をはじめとした大源寺、水王寺などの寺院もあります。新羅時代末期に甄萱がこの場所を拠点に後百済をおこし、朝鮮時代末期に姜一淳が大源寺から悟りを開き、甑山教を開いて数十種の新宗教が生まれた山です。


済州道(済州市 ) , 구 제주

メイズランドは世界最長の長さを誇る石造りの迷路がある総合テーマパーク。韓国が誇る美しい島「済州島」の三多(石、風、女)をテーマにした長さ5.3kmの迷路、迷路の起源や説話、14世紀から現在に至るまでの迷路関連の異物やパズルを実際に体験し観覧することができる迷路博物館があります。 迷路は、石と木からできていますが、済州島の石は遠赤外線の放射量が多く、女・風の迷路に植えられている木はフィトンチッドの放出量が多いため、単純に迷路を歩くだけではなく、健康にも良い影響が期待されます。40年間に渡って手入れが行われてきたメイズランドの敷地には、40年の間に成長した様々な樹木が敷地全体を囲むように生えており、森林浴も楽しむことができます。


全羅南道(麗水市 )

麗水駅は、全羅線の終点駅として1930年12月25日に光州―麗水間の線路開通と同時に営業を開始しました。1937年5月1日に麗水港駅が設置され日本と連携して営業を開始しましたが、1945年8月15日の光復後、麗水港駅は廃止され日本との営業が中止されました。また、麗水駅は1980年12月27日に駅舎を新築し2009年12月22日まで利用されていましたが、2009年12月23日に現在の駅舎へ移転されました。麗水駅は全羅線の終点駅で、閑麗海上国立公園の始発駅でもあり近隣の順天と麗水国家産業団地および光陽製鉄を結ぶ重要な役割を担っています。2011年10月1日より「麗水駅」⇒「麗水エキスポ(EXPO)駅」へ駅名変更2011年10月5日より韓国高速鉄道(KTX)運行 


全羅南道(求礼郡 )

ピアゴルは智異山・老姑壇(ノゴダン)と盤若峰(パニャクボン)の間に位置する渓谷。秋の紅葉が真っ赤なが血のように見えることからつけられた名前(血は韓国語で「ピ」)で、智異山十景のひとつに数えられるところです。ここは韓国内でも有名な紅葉の名所ですが、四季折々の美しさがあるところです。春にはツツジが満開になり、夏には森の緑が鬱蒼と生い茂り、冬は山全体に降り積もった雪が壮観を成します。渓谷の入口には智異山でもっとも大きい燕谷寺(ヨンゴクサ)など国宝級の文化財が多くあります。また入場券売り場からピアゴル山荘まで6キロにおよぶ山道の風景もとても美しいことで知られています。渓谷もまた険しくなく、誰でも歩くことができる散歩コース。渓谷入口から三紅沼までが特に美しく、毎年ピアゴル紅葉まつりが開かれる時期には紅葉渓谷ウォーキング、特産品販売、観光写真展などのイベントが行われます。


京畿道(楊平郡) , 楊平

パタンゴル芸術館(イェスルグァン)は山と川に囲まれ、多くの人が訪れる楊平に位置する文化施設。単なる劇場や展示場ではなく、訪れる人たちが直接創作活動に参加したり、体験したりできるところで、外国人観光客には韓国文化を身近に感じられるところです。パタンゴル芸術会館内にある陶磁器工房では、直接土を練って焼きものを作ることができます。また工作室では、いろいろな染料を利用して絵を描くことができたり、韓紙室では、楮で作る韓紙をすく面白い体験をすることができます。他にも劇場では、演劇やミュージカル、コンサートなど、ジャンルに関係なくさまざまな公演を鑑賞することができます。ギャラリーで美術作品を鑑賞した後は、おしゃれなカフェへ。美しい自然を望む眺めのよいカフェではお茶の味も格別。会館内にある「ウェガッチブ パプサン(母の実家の食膳)」では韓国の伝統料理であるクッパも味わうことができ、ラーメン、トッポッキなどの軽食も豊富です。


慶尚南道(昌原市 )

昌原市東邑にある注南貯水池(チュナムチョスジ)は、周辺の山々から流れ出す水と近くの洛東江の水を水源にした3つの貯水池が水路でつながった約180万坪の大きな貯水池です。ここには葦が自生する島があり、食料が豊富なため渡り鳥の飛来地となっています。毎年11月ごろには天然記念物第201号の白鳥、第203号の真鶴など、約20種あまりの野鳥数万羽が飛来し、翌年3月ごろまで滞在します。 世界的な渡り鳥の渡来地として、さまざまな渡り鳥を観察できるだけでなく、「自然景観探訪休養地」として、ここを訪れる人々に癒しの空間を提供しています。ラムサール文化館、生態学習館、探鳥台、注南環境スクールなどの施設を無料で利用でき、また、注南貯水池一帯を生態専門の案内ガイドとともに探訪することもできます。セドゥリ花道や蓮の花団地では、季節の花も楽しめます。