全羅南道(霊岩郡 )

月印堂(ウォリンダン)は全羅南道霊岩郡郡西面にある茅亭幸福村に位置しています。月印堂という名前には「森の上に聳え立つ煙突の煙が月明かりと調和するところ」という意味があります。月印堂では緑茶と黄茶を作って試飲できる茶礼体験を行っています。他にもハンカチやTシャツの藍染め、蘇芳染めなどができる草木染体験、小麦粉を捏ねて麺を作る小豆カルグクス体験などを行っています。


慶尚北道(高霊郡 )

ケシル村は朝鮮時代中期、嶺南士林派の宗祖である佔畢斎・金宗直(キム・ジョンジク)先生の子孫が作り上げた善山金氏(ソンサン・キムシ)の集姓村です。 およそ360年の伝統を受け継ぐ村で、民俗資料62号佔畢斎宗宅、文化財資料第111号道淵斎(トヨンジェ)、市道有形文化財第175号佔畢斎文集冊板及び彛尊録などの文化財を保存しています。 ケシル村にはおよそ60世帯がいまもなお住んでおり、土塀や韓屋を復元・補修しつつ韓屋村を今に伝えています。 村の共同運営により、韓屋宿泊体験、農産物栽培、伝統礼節及び伝統遊びなどの体験プログラムを実施しており、訪れる人々に農村体験の場を提供しています。 村の道沿いにあるモッコルテク(宅)はこじんまりした韓屋で、客室が1つのみある宿泊施設です。客室内には最新式のトイレと浴室、キッチンが完備しています。オーナーの暮らしがあまるところなく垣間見れる韓屋の中庭の風景は大変美しいものがあります。塀に描かれたかわいい壁画もちょっとした見どころです。 ケシル村の韓屋体験はケシル村営農組合法人が一括管理・運営しています。


慶尚北道(高霊郡 )

ランスタジオは白壁に明るいトーンの木製の戸が印象的で爽快さを感じさせる韓屋民泊施設です。宿の名前と同じ名前が付いている客室・ランは4名様から6名様までお泊りいただくことができ、広々とした空間となっています。客室には寝室、台所、トイレが完備しています。端正な造りの瓦葺きの韓屋ですが、室内はテレビ、冷蔵庫、エアコン、洗面用具、インターネット、ケーブル放送など各種設備が整っています。調理器具もご用意していますので料理も可能で、炭をお持ちいただければ野外でバーベキューもお楽しみいただけます。 ラン・スタジオがあるケシル村は朝鮮時代前期の文臣であり学者であった金宗直(キム・ジョンジク)先生の子孫が集まり形成した善山金氏(ソンサン・キムシ)の集姓村です。村内には民俗資料62号に指定され朝鮮時代に起きた士林の四大惨禍のひとつで戌午士禍(1498年)のとき災いを被った金宗直先生の宗宅(本家)や文化財資料第111号の道淵斎(トヨンジェ)などがあります。 近隣には大伽倻博物館にある金宗直先生記念室には有形文化財第209号の佔畢斎文籍遺品が展示されています。花が咲く美しい谷ということで開花室とも呼ばれるこの地ですが、その背後に花が満開となる花開山(ファゲサン)や350年前からあるという竹林、そして蝶が羽を休める形に似ていることから名付けられた蝶舞峰(チョンムボン)などが村の周囲を温かく包み込んでいます。村の八割以上の人々が伝統韓屋を保存・維持しており、韓屋の瓦屋根の曲線は村の暖かな風情と調和しています。 この村は2001年に行われた美しい村作り事業や2005年農村体験村造成事業を通じて、現在の姿に生まれ変わりました。事業では村に元々からあった古い家屋を補修・新たに建築したり、土で固めた石塀や散策路の造成、そして細部にいたるまで造景し、より風情ある村づくりに努めました。他にも住民や訪問される方々が便利に楽しめるよう村の休憩所や体験館、インターネットカフェなども開設しました。ケシル村は住民みながともに力を出し合い、村を活気づける代表的な例としてその成果を認められ、2011年には大韓民国農漁村マウル大賞において大統領表彰を受けたこともあります。 2003年には農協ファームステイ村としても指定され、自然と伝統を生かした様々な体験プログラムも実施しています。サツマイモ掘り、田植えなどができる「農業体験」、礼節教育と伝統茶の試飲を行う「伝統教育体験」、凧や藁工芸などにチャレンジできる「ものづくり体験」、飴や油菓などを作る「伝統飲食体験」、ブランコや板跳びなど村の広場で楽しむ「伝統遊び体験」、ドジョウ掬いや氷上そりが楽しめる「自然体験」などがあります。 このように季節ごとに自然の美しさやさまざまな伝統を活かし盛りだくさんの体験プログラムを実施しているケシル村は代表的なファームステイ村としての地位を確立し、毎年5、6万人の観光客が訪れる名所となりました。 伝統韓屋体験や様々な楽しみがあるケシル村で古きよき田舎の情緒を体験してみるのはいかがでしょうか。


全羅北道(全州市 )

1979年、全羅北道(チョルラプクド)全州市(チョンジュシ)八福洞(パルボクドン)に設立されたSOREX(ソレックス)の工場は、韓国でカセットテープが普及しはじめた時期にカセットテープを製造、アジア各国に輸出していた場所。 しかし、新しい音楽媒体・CDの登場によりそのマーケットは縮小、工場は閉鎖に追い込まれました。工場閉鎖から25年間、新しい家主も決まらないまま忘れ去られていたこの工場は、芸術の力で、日の目を見ることになり、新たな芸術を生み出す文化プラットフォーム・八福芸術工場として再スタートを切りました。 80年代SOREXブランドのカセットテープを製造し、大韓民国全国、そしてアジア各国に出荷・輸出したように、工場から再生した八福芸術工場は、現在、地元・全州(チョンジュ)の芸術的生命力とその復元力を、芸術家に託す実験的芸術創作の拠点空間として生まれ変わっています。 ここ八福芸術工場はやがて、あらゆる芸術家にとって心の故郷となることでしょう。 [出典:八福芸術工場]


忠清南道(舒川郡 )

5月下旬、舒川(ソチョン)の沖では天然のヒラメやタイ漁が最盛期を迎えます。足が早い天然のヒラメは運搬の過程で鮮度維持が難しいため、都市に住む皆さんを港にお招きし、平目の刺身や鯛の刺身を味わう粋な味のお祭り「舒川自然産ヒラメタイ祭り」を開催する運びとなりました。 日の出村として有名な忠清南道舒川郡西面馬梁浦口には5月になると、岸壁でヒラメを満載した船の陸揚げで大忙しになります。ヒラメは砂地の海底に住む魚ということもあり、東海(トンへ)よりは西海(ソヘ)や南海(ナメ)の沿岸に多く生息しています。 刺身屋で普段食べるヒラメの刺身は大半が養殖で、天然物を食べる機会は余りありません。というのも天然のヒラメは刺身屋の生簀(いけす)に長い時間生かしておくことができず、輸送の過程でストレスを受けやすいなど鮮度維持が難しいためです。 しかしここ馬梁浦口の港では養殖物はほとんどお目にかかれません。養殖でない天然のヒラメが多く水揚げされるのは約30隻のヒラメ漁船が一つの村で集団で操業しているからです。一早くから建網漁業である「三角網漁法」を導入、舒川・馬梁港では約20年前から南海でこの漁法による操業を開始し、今では韓国全国最大の天然ヒラメ漁獲地となっています。 5月下旬には一日平均4~5トンのヒラメが水揚げされ、多いときには1日で10トン前後にもなるときがあります。お祭り期間になると、ヒラメの刺身やヒラメで作った辛口の鍋・メウンタンがお手ごろな料金で食べられ、また週末や休日には様々なイベントや素手でヒラメのつかみ取り、子どもヒラメたも網掬い体験、記念公園でヒラメ探しなど様々な体験プログラムを楽しむことができ、楽しさいっぱいで一日中満喫できます。


忠清南道(青陽郡 )

忠清南道青陽郡にある方基鈺(パン・ギオク)家屋は1985年忠清南道文化財資料第279号に指定された古宅です。 朝鮮時代に建築された建物と推定され、母屋、客人を迎える舎廊(サラン)チェ、使用人が使っていた行廊チェが一つに繋がり、コの字型の形をした伝統韓屋です。 階段を上がり入口の大門から中に入ると、閑静な庭園が目に飛び込んできます。この中庭は韓屋に入る扉・中門まで続きます。塀のそばにはここの主人が使い古した道具が置かれており、中門を開け韓屋の中に足を踏み入れると、そこは博物館を彷彿させるような民俗工芸品が所狭しと置かれています。 韓屋体験は客人を迎える舎廊チェや舎廊房、母屋の反対側の中庭を隔てたトゥラレッパン、板の間を間に置き居間の向かい側にあるコンノンバン、行廊チェで可能となっています。2018年4月現在、増築中の茅葺屋根の韓屋が完成すれば茅葺屋根の韓屋体験も可能になります。 トイレと一体となった浴室がすべての部屋にあり、客室ではユンノリを楽しんだり広い中庭では板跳びやブランコなど韓国の伝統遊びも楽しむことができます。 夏になると、乳幼児や小さなお子さんのためのミニプールも設置されます。家族みんなで楽しく韓屋体験ができる様々なプログラムも準備しています。


大邱広域市(中区)

地元の厄介者と見られていた廃墟が、市民みんなが楽しめる文化・芸術スペースに生まれ変わった寿昌(スチャン)青春マンション。大邱(テグ)広域市中区(チュング)寿昌洞(スチャンドン)にあるこの寿昌青春マンションは、旧・KT&G(旧韓国タバコ人参公社)煙草製造廠(工場)で働く職員用宿舎として使われていた集合住宅をリノベーションした文化芸術複合スペースです。 1976年から職員宿舎として利用されてきましたが、1996年にその役割を終え、20年以上もの間、使われず放置されていました。 この使われなくなった建物は2016年文化体育観光部の文化再生事業に選ばれたことで転換点を迎えます。 これまでこの建物が経てきた50年近くの歳月の痕跡を外壁に残しつつ、内部は若手アーティストのための活動の場として整備、新旧が共存するスペースとして再び生まれ変わった寿昌青春マンション。 寿昌青春マンションは、2年間の改修を経て、2017年12月「寿昌青春マンション」として正式に開館、2018年9月には大邱現代美術家協会による寿昌青春マンションの受託運営を開始し、2018年11月3日再スタートを切りました。 ただ古びた建造物として長きに間放置されていた寿昌青春マンションは、今では大邱地域の若手アーティストのアート活動拠点として利用されています。 [出典:寿昌青春マンション]


大邱広域市(南区)

梨泉洞九十九階段壁画村は、ソウルの仁寺洞(インサドン)通りのような古美術通りとしてよく知られる大邱(テグ)広域市南区(ナムグ)にある梨泉洞(イチョンドン)古美術通りの西側のエリア、瑞鳳寺(ソボンサ)の南からすぐそばにある平屋の古い韓屋が軒を連ねる場所にあります。 それまで薄暗いコンクリート塀に囲まれた路地というイメージがあった九十九階段でしたが、「99歳になっても、はつらつと」というコンセプトで壁画を描き、明るく美しい壁画の路地に生まれ変わったのが、ここ梨泉洞九十九階段壁画村です。


忠清南道(舒川郡 )

長項スカイウォークは美しい松林と干潟を誇る長項(チャンハン)松林山林浴場にある高さ15メートルのスカイウォーク・展望台です。 目の前に遮るものがなく一面に広がる空と海を歩いているかのような涼しげで、ちょっぴりスリリングな楽しさを感じる場所です。 スカイウォークの一番先端には展望デッキもあり、周囲の素晴らしい眺望を眺めることができます。