ソウル(鍾路区) , 市庁・光化門

光化門は景福宮の南門であり、宮城の正門です。光化門は国王が頻繁に出入りする正門でもありましたが、景福宮が朝鮮の王が住む宮廷であったため他の宮殿の正門に比べて規模と格式の面でもとても雄大で華麗でした。また東西の塀の終わりに各東十字閣と西十字閣が設置され、朝鮮5大宮殿の中で唯一、宮門形式となっています。 景福宮の創建当時には特別な名前はなく、宮制によって「午門」と呼ばれたり、1395年に鄭道伝(チョン・ドジョン)によって「正門」と名前を変えましたが1426年に「光化門」と呼ばれるようになりました。 韓国戦争(朝鮮戦争)の時に爆撃を受けて門楼が壊れて石垣は弾痕だらけです。1986年に、破壊された門楼を建て直して再建されましたが再建した光化門は鉄筋コンクリートで造られ、もとの場所よりも14.5メートルほど後方に建てられました。このように原型を失った光化門を復元しようと2006年から光化門の撤去作業は始まり、3年8ヶ月の復元工事を経て2010年8月15日に工事が終了しました。 花崗岩でずっしりとした基壇を造り、その上に2階の門楼を建て、基壇にある3つのアーチ型の出入り口は景福宮が朝鮮の宮殿であるという威厳を見せています。    


忠清北道(報恩郡 )

俗離山に位置する法住寺(ポプジュサ)は、新羅真興王14年に建てられた寺。戦乱のため焼失し、現在の姿は数回に及ぶ再建工事によって復元されたものです。入ってすぐにある黄土の道は、レンガのように作った黄土を火で焼いて敷きつめたものです。この黄土の道を歩いていけば一柱門につながりますが、その横にある大きな岩の穴から水が湧き出ているので、渇いた喉を潤すことができます。境内に入れば木造の塔である八相殿があり、中にある八相図はとても雄壮で法主寺の見所のひとつ。他にも石蓮池や双獅子石燈、大雄寶殿、そして岩に焼き付けられた磨崖如来奇像があります。奇像とは、座っている仏の像を意味しますが、この磨崖如来奇像は、蓮の座台に座っている姿を刻んだもの。長い間の損傷がひどいが、原型の姿をそのまま保っています。法主寺は1500年の歴史を持つ俗離山を代表する寺で、多くの国宝が保管されており、華やかな仏教文化と出会えるところのひとつです。


江原道(春川市)

春川(チュンチョン)マッククス体験博物館(チェホム・パンムルグァン)は春川の代表料理である「マッククス(辛だれそば)」をテーマに2006年8月にオープンした博物館です。「マッククス」はそばから作った麺にキムチスープをかけて食べる江原道の郷土料理で、この博物館はそば博物館とマッククス博物館に分かれています。そば展示館では、そばの由来や分布、歴史、そばに関連する様々な料理などが展示してあり、マックッスの種類と発展過程が一目でわかるようになっています。


済州道(西帰浦市) , 서귀포

天地淵(チョンジヨン)とは神の池という意味を持つ言葉で、玉皇上帝に使える7人の天女が玉の笛を吹きながら雲の階段を下りて地上に降りてきてこの池で沐浴をしたという伝説が残っています。 ここは天然記念物163号にも指定されている膽八樹が自生しているところで、それ以外にも様々な珍しい植物や様々な木々が鬱蒼とした森を成しており、天然記念物379号として保護されています。この森に1キロの散策路があり、それに沿って歩くと滝にでます。 滝は高さ22メートル、幅12メートルで、滝つぼの水深は20メートル。滝自体が天然記念物第27号にも指定されており、ここに住む天然記念物第258号の大ウナギも有名です。    


ソウル(鍾路区) , 仁寺洞・鍾路

餅は韓国人の生活の中に深く根付いており喜怒哀楽を共にしてきた食べ物です。餅博物館(トック・パンムルグァン)には、チントック(蒸し餅)、チントック(つき餅)、チジントック(焼き餅)、サルムントック(茹で餅)など作り方がそれぞれ異なる様々な餅と、それらを作るために必要な調理道具、そして餅と一緒に飲む伝統茶と民俗酒などを展示され紹介されています。餅博物館は、お年寄りにとっては昔の思い出と郷愁の空間となり、若い世代にとっては現代社会の中で消えつつある韓国の伝統的な台所文化に関する展示を通し、祖先の知恵と生活の様子を体験し学べる空間となることを目的に設立されました。


釜山広域市(中区)

釜山市中区光復洞にある光復路一帯は文化芸術とファッションの中心地でありショッピング、観光の通りでもあります。光復路は龍頭山公園に上がるエスカレーターの入口から国際市場まで続き、釜山の明洞といえます。また、釜山国際映画祭が開かれる南浦洞とも近接しており、衣類をメインにブランドから比較的安い店舗までが密集しています。通りの至るところに休憩所や彫刻オブジェ、華やかな照明施設、花壇などがあり、美しい文化の通りとして、また釜山の代表的なショッピング観光名所として知られています。また、ここにはファッションだけでなく、貴金属やカメラ、オーディオ、各種電子製品、民俗工芸品などを扱う店舗もあり、普段から20~30%の割引を行っている店舗や、オープン記念イベントを行っている店舗もあります。光復路周辺の店舗は大抵、午前10時にオープンし、午後9時まで営業しています。


済州道(西帰浦市) , 서귀포

済州民俗村博物館(チョジュ・ミンソクチョン・パンムルグァン) 伝統家屋やその他施設など117棟があるこの民俗村。 精密な時代考証と専門家の長年の研究を元に1890年代の済州の姿をそのまま再現しており、5万坪余りの敷地を歩きながら済州ならではの生活風俗を体験できるようになっています。 ここは2003年に韓国で放送されたドラマ「大長今(日本タイトル:宮廷女官チャングムの誓い)」の幾つかのシーンが撮影されたところで、撮影スポットにはそのシーンの写真の看板が立てられており、世界各国から観光客が訪れています。    


ソウル(中区) , 市庁・光化門

ロダンギャラリーは、ロダンの名作を鑑賞することができる世界で8番目に建てられたロダン専門の美術館。常設展示場「クレス・パビリオン」と2つの企画展示室があり、展示場全体が半透明のガラス張りの「クレス・パビリオン」では、ロダンの名作である「地獄の門」や「カレーの市民」を自然光のもと鑑賞することができる点に表されるように、単に作品だけでなく建物自体もロダンの芸術魂を生かすように企画展示室では他の芸術家の作品も展示されており、主に近現代美術史において業績を残した韓国の作家の作品を鑑賞することができる。また音楽や舞踊公演なども企画・公演されており、真正な文化芸術の空間としてさまざまな文化のジャンルの公演を行っています。主に展示に関連する映像を上演するビデオ室やロダンの作品模型、陶磁器、生活用品などが展示・販売されているアートショップもあります。また周辺には、中央日報の建物内にある湖巖美術館や湖巖アートホール、市庁の向かい側にある徳寿宮、徳寿宮内にある国立現代美術館(徳寿宮本館)、宮中遺物展示館、貞洞劇場など、歩いて行けるアートスポットが数多くあります。


ソウル(鍾路区) , 仁寺洞・鍾路

2008年3月オープンした名人博物館は、韓国の伝統仮面はもちろん世界の仮面も集めた、ソウル唯一の仮面専門博物館です。1階には博物館附設「コレクション」、地下1階には「博物館展示室」があります。博物館に展示された仮面は、全て館長が30年間かけて集めたものです。世界のあちこちを歩き回りながら収集された、珍しく貴重な仮面の数は500点を越えます。アフリカ、オセアニア、南米、インド、チベット、ネパール、中国、日本、東南アジアなど、全世界の様々な姿・形をした仮面を通して、世界の国々の文化を深く理解することができます。また、名人コレクションには仏教彫刻、仏画、仏教工芸、陶磁器、近代美術、外国名画などの美術品を取り扱っています。1階の喫茶店を利用した場合、博物館の観覧料は無料です。