忠清南道(泰安郡 )

泰安郡新斗里海水浴場にある「新斗里(シンドゥリ)海岸砂丘」は韓国で唯一の砂丘であり、泰安八景のひとつです。砂漠のように広がる新斗里砂丘は、氷河期以降、約1万5000年前から徐々に形成されたものと推測されており、強風と波によって砂が海岸に運ばれながら長い歳月をかけて砂丘となりました。砂丘では砂漠で見られるような独特な風紋を見ることができます。全国最大のハマナスの群落地で、他にもコウボウムギ、スナビキソウ、ハマボウフウなどの珍しい植物が分布しており、またヒョウモンカナヘビやヒバリ、ジムグリガエルなどが生息してます。


慶尚南道(金海市 )

亀旨峰(クジボン)は慶尚南道金海市亀山洞にある小さな峰で、1983年8月6日に慶尚南道記念物第58号に指定され、2001年3月7日に史跡第429号に変更されました。伽倻の始祖である首露王が降りてきたと伝えられているところです。以前はカメの頭の形をしていることから亀首峰といわれていましたが、現在は亀旨峰と呼ばれています。


大田広域市(東区)

  自然生態と環境保全の重要性を教えてくれる大清湖自然生態館大田広域市東区秋洞にある大清湖周辺に生息する動・植物の自然生態と環境保全の重要性を伝えるために作られた展示館です。大清湖は、韓国で3番目に大きい湖で1980年に錦江本流にダムを作ったことでできた湖で、貯水面積72.8㎢、長さ80km、貯水量は15億tです。大清湖自然生態館は、地下1階、地上3階建ての規模で1階は映像館、イベントホール、収蔵庫から構成されており、映像館では大清湖周辺の魚類、鳥類、爬虫類、植物、陸上動物の自然生態に関する教育動画を上映しています。 自然生態館の展示室案内2階には郷土館と生態館があります。郷土館は、大清湖を作る際に水の底に沈んだ大田市東区地域の昔の生活の様子や歴史を知ることができる空間で、住民らが使用していた生活用品と民俗品などが展示されています。生態館では、大清湖周辺に生息する魚類、昆虫、植物に関する標本と立体映像資料が展示されており、実際に生きている生物も展示されています。3階には水質汚染の原因と防止対策、ゴミの再利用に関する多様な映像と情報検索、マジックビジョン、影遊びを通して大清湖の水質保全と自然の再利用の重要性を学ぶ環境教室として作られた環境館があり、大清湖を観賞できる展望台もあります。展示場の外には生態池、野生花壇、小さい動物園、きのこ体験場、昆虫飼育場、森の中の教室などがあり、子どもや学生たちの生態体験学習の場として活用されています。  


慶尚南道(固城郡 )

「現代重工業(ヒョンデジュンゴンオプ)」は、1972年に造船事業を創業した造船会社です。今や世界で一番多くの船舶を建造する世界最大の造船会社として成長し、韓国が世界1位の造船大国への第一歩を踏み出す際に、大きな貢献をしました。現代重工業は、造船事業を通して蓄積された技術で海洋、産業プラント、エンジン機械、電気電子システム、そして建設装備事業へも進出し、世界的な総合重工業の会社として成長、国家の経済発展に寄与しています。


京畿道(高陽市) , 一山

*西三陵(史跡 第200号 指定)西三陵(ソサムヌン)は京畿道高陽市徳陽区にあり、禧陵、孝陵、睿陵の3つの陵から構成されています。禧陵は朝鮮第11代王・中宗の継妃、章敬王后のお墓です。稜の形式は欄干石(陵の周囲を欄干のように囲んだ石で、欄干の柱ごとに蓮の模様が彫られている)のみをおいた単陵です。孝陵は朝鮮12代目王・仁宗とその妃、仁聖王后朴氏のお墓です。孝陵は王陵と王妃の陵を欄干でつなげた双陵形式で、陵は屛風石(陵を保護するために陵の上の周りに屏風のように立てた長方形の平たく大きい石)で囲まれており、両隅に雲、前面に 十二支神像が刻まれています。睿陵は朝鮮25代目王・哲宗とその妃、哲仁王后のお墓です。2つの陵を並べ、欄干でつないだ双陵形式を施しています。


忠清南道(公州市 )

百済の代表的な遺跡「宋山里古墳」と「武寧王陵」忠清南道公州市にある百済の代表的な遺跡「宋山里古墳(ソンサンニコブン)」の中で、武寧王陵の発掘後25年間は公開されていました。しかし、藍藻類などの微生物の生息や雨漏りなどによって原型を保存するのが難しいことから1997年11月、武寧王陵など宋山里古墳群の補修工事後は武寧王陵を含めて近郊にある5・6号基も永久に閉鎖されました。現在は古墳の原型と同一に作った模型を一般公開しています。公州市錦城洞は百済熊津都邑期の王と王族の墓が集まっている場所で、武寧王陵をはじめ7基の墓があります。この中で武寧王陵は塼築墳で1971年に排水工事中に発掘され、国宝に指定されたものだけでも12点にも及びます。武寧王(462-523)は在位期間、民生を安定させ、国力を高めて国際的な地位を強化するなど大きな業績を成しました。武寧王陵の発見は百済文化の高い水準とその確実な歴史を証明する歴史的な契機となり、東洋文化にきらめく百済文化の価値をさらに高めました。* 宋山里 1~5号墳 *武寧王陵の周辺に集まっていて自然滑石を利用した石室墳で1~5号墳は玄室(横穴式古墳の中なかにあって棺を安置する部屋)の床に小石が敷かれてあり、5号墳のみ壁石で棺を安置する場所が2ヶ所構築されています。天井が穹窿状になっている石室墳ではハンアリが出土されました。* 宋山里6号墳の壁画(内部) *宋山里6号墳は世界で発見された唯一の壁画塼築墳で長さ4m、幅2.5mの南北の長いトンネル型です。南側の壁と北側の壁は垂直で東西の壁は上部が丸くドームのようになっていて、両方の壁に各3匹、北の壁に1匹の火炎の形をした小さい龍がいます。武寧王陵とほぼ同じ形で構築されています。壁には壁画のある部分にだけ泥が塗られていてその部分には青龍、白虎、朱雀、玄武の四神図が描かれています。南側の壁にある朱雀の左右には月が描かれています。* 武寧王陵(史跡第13号) *百済第25代武寧王と王妃を合葬した墓で東には秀麗な公山城、西には錦江が穏やかに流れており、南には鶏龍山の美しい景色を見ることができます。武寧王陵は1971年、宋山里5号墳と6号墳の浸水防止のための工事中に発見されました。墓の構造は、長方形の通路(古墳の入口から死体が安置されていた部屋までの通路)とすべての蓮花文が刻まれている壁石が整然と摘まれている玄室壁は王と王妃の合葬棺台があり、3方向の壁には朱漆と火焰文を描いた宝朱型の灯篭5つが装飾されています。特に、しっかりと焼かれて壁石で作られた王陵はその緻密さにより百済の化学と水理学の水準の高さを見ることができるばかりではなく、その美しさは世界的にも評価されています。この王陵から出土された遺物は108種4,600点にもおよび、国立公州博物館に展示されています。その中で12点が国宝に指定されました。特にこの陵で史石が発見されたことで被葬者とその構造年代を確実に知ることができる唯一の資料となりました。武寧王陵から出土された代表的な国宝級の遺物は王と王妃の金冠、王妃の金製頸飾、王の金製の簪、王妃の銀製の腕輪、青銅神獣鏡、石獣、支石、頭枕、足座などがあります。


全羅南道(霊岩郡 )

月出山国立公園(ウォルチュルサン・クンニプコンウォン)は、最南端の山岳型国立公園です。月出山は「月が出る山」という意味で、その名の通り美しい自然景観を誇るところです。特に天皇峰(809メートル)を中心に、山全体が水石の展示場のように多様な岩石で成り立っており、竜が住んでいたという伝説がある九井峰や国宝144号に指定されている磨崖如来座像などの見所があります。 また頂上には300人が座れるほどの平らな岩があり、周囲の景色と新鮮な空気を存分に楽しめる格好の場所となっています。 また地上120メートルの高さにつくられた長さ52メートル、幅0.6メートルの橋や獅子峰左側中腹の渓谷には7段にもなる滝、道岬寺と無為寺につながる道に広がるアシ畑などは四季折々の美しさを見せ一年中行楽客の足が絶えることはありません。


慶尚南道(昌原市 )

4月になると慶尚南道の南海岸地域一帯は桜色に染まります。その中でも鎮海の桜は格別に美しく、3月末から4月にかけて桜祭りが開催されます。桜が満開になる3月末から10日間、海軍都市の鎮海では軍港祭が開催され、全国各地から大勢の人々が訪れます。 安民峠はそれでも比較的に混雑が少ない桜の名所です。この道は鎮海区太白洞から昌原市安民洞へ続く約9kmの峠道で、中でも鎮海区側の約6kmの区間が幻想的な桜のトンネルをなしています。 安眠峠の道はドライブコースとしても良いですが、この峠道の趣を思い切り味わうには歩いてみることをおすすめします。道路沿いには、ドラマ『ロマンス』にも登場したデッキロードがあります。また、峠道のあちこちに鎮海の海を座って眺めることができるようにベンチと休息空間が用意されています。安民道路に沿い渓谷を登っていくと安民峠(303m)に到着します。 軍港祭期間中には、ここ安民峠にも多くの人々が訪れます。しかし、軍港祭の期間でなくても安民峠は一度は訪れる価値があります。桜の咲く時期に訪れると安眠峠の趣をより感じることができますが、そうでなくても暖かい春の日差しを受けながら春の香りでいっぱいの散策を楽しむことができるでしょう。


全羅北道(鎮安郡 )

馬耳山は、堆積岩からなる2つの大きなスッマイ峰(667m)とアムマイ峰(673m)の2つの峰が調和をなす世界で唯一の夫婦峰です。朝鮮3代目王の太宗12年以降から峰の形が馬の耳に似ているということから馬耳山と呼ばれています。 峰のあちこちにある洞窟は、岩石内部に風化浸食穴ができており学術的にも貴重な資料となっています。 馬耳山華厳窟の内部には1年を通して薬水が流れており、二十四節気のうち春分と秋分の時のみに薬水まで太陽の光が差すという神秘さを秘めており、この薬水を飲み誠意を込めて祈りを捧げるとスッマイ峰の精気を受け男の子を授かることができるという伝説があります。また、馬耳山は全国で気が最も強い場所であることから、この地域から多くの有名な人材が輩出されたと言われています。


忠清南道(保寧市 )

竹島(チュクド)はその名の通り竹の多い島。防潮堤が作られた後には陸地とつながり、その道路がドライブコースとなっており、保寧地方の新しい観光地として人気を集めています。